- 2025/07/15 掲載
世界の投資家心理が急回復、2月以来の強気水準=BofA調査
[ミラノ/ロンドン 15日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)が15日発表した7月の世界ファンドマネジャー調査によると、投資家心理が2月以来の強気水準に急上昇した。利益に対する楽観度が5年ぶりの大幅な上昇となったほか、リスク選好度が過去最高の上昇を記録した。
運用資産に占めるキャッシュの比率は3.9%まで低下した。同行のストラテジストは「売りのシグナル」との見方を示した。
市場心理はやや過熱気味で、「天井感」が出ているものの、ファンドマネジャーの株式に対するオーバーウエートはまだ極端な水準には達しておらず、債券市場のボラティリティーも低いままだと指摘した。
同行のアナリストは、投資家は大規模な買い持ちにしたり市場から完全に撤退するよりも、夏場は「ヘッジをかけつつ(銘柄を)入れ替える」戦略を取る可能性が高いとの見方を示した。
調査は総額5040億ドルの資産を運用する211人のファンドマネジャーを対象に行われた。
米連邦準備理事会(FRB)の金融政策について、81%が年末までに1回か2回の利下げを予想していると回答した。
次期FRB議長になる可能性が最も高いのは誰かとの質問に対し、26%がベセント財務長官、17%がウォーシュ元FRB理事、14%がウォーラーFRB理事、7%がハセット国家経済会議(NEC)委員長と答えた。
通貨別では、ファンドマネジャーのユーロに対するオーバーウエートが2005年1月以来の高水準となった。
調査対象者はドル売り持ちの取引が現時点で最も多いと回答した。しかし、ドル下落に対するヘッジに積極的な投資家の割合は39%から33%に低下しており、米ドルがさらに大きく下落すると考える投資家が減ったことを示唆している。
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