• 2023/03/25 掲載

FRBへの批判高まる=突然の銀行破綻で―米

時事通信社

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【ワシントン時事】米欧を揺るがす信用不安の発端となったシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を巡り、金融機関の監督権限を有する米連邦準備制度理事会(FRB)に対して「リスクを見逃していた」との批判が高まっている。破綻はFRBにとっても、あまりに突然で、規制や監督の在り方の点検を迫られている。

「前例の無いほど急速かつ大規模な取り付け騒ぎに見舞われた」。パウエルFRB議長は22日の記者会見で、SVBの預金流出は過去の事例と比べても「極めて速かった」との認識を示した。イエレン財務長官も議会証言で、問題を認識したのは破綻前日の「9日」と明かしており、FRBを含めた米金融当局は「突然死」に虚を突かれた格好だ。

ただ、FRBが問題をもっと早く見抜けたはずとの見方は根強い。米ブルッキングス研究所シニアフェローのアーロン・クライン氏は、SVBが過去4年で資産を4倍に膨らませていたほか、預金の大半が保護上限を超える大口だった点などを列挙。FRBを「ずっと眠っていたようだ」と非難した。

さらに問題視されているのは、SVBのベッカー前最高経営責任者(CEO)が、破綻時に直接の監督当局であるサンフランシスコ連銀の役員に銀行業界の代表として名を連ねていたことだ。与党民主党左派で「反ウォール街」の急先鋒(せんぽう)のウォーレン上院議員は、問題行との「近さ」を追及。テレビのインタビューで、同連銀のデイリー総裁を「信用していない」と断じ、怒りをあらわにした。

逆風が強まる中、パウエル議長は「基本的には、SVBの経営はひどい失敗」と指摘。一方、預金流出の速さは「規制や監督の見直しが必要なことを示唆している」と認め、点検から導き出された教訓を生かす考えを示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=22日、ワシントン(EPA時事)

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