- 2023/04/04 掲載
G10中銀、3月は市場混乱でも6行が計2%の利上げ実施
日銀とカナダ銀行は現状維持を決めた。
3月は市場の金融政策見通しが大きく変動。一時はFRBのターミナルレート(利上げの最終到達点)が6%に達するのではないかとの観測が広がったが、その後シリコンバレー銀行の経営破綻やクレディ・スイスの経営危機を受け、今度は金融システム不安や景気悪化懸念が強まった。
ただブラックロック・インベストメント・インスティテュートのグローバル・チーフ投資ストラテジスト、ウェイ・リー氏は「FRBや他の中銀は、銀行(システム)の問題は追加的な引き締めの妨げにならないとはっきり示した。金融安定と物価安定に関するゴールと手段をそれぞれ明確に区別することで、主要中銀はこの混乱の中でも利上げを遂行した」と説明した。
2月はG10中銀のうち6行が政策金利を計250bp引き上げていた。
一方新興国では、ロイターが選出した18の中銀の中で3月に14行が会合を開いたが、利上げしたのはメキシコ、タイ、フィリピン、コロンビア、南アフリカの5行だけで、引き締めペースの鈍化がより鮮明になった。合計利上げ幅は150bpだった。
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