- 2025/05/14 掲載
米カンザスの電池工場、自動車メーカーから早期稼働の要望=パナソニックHD社長
[東京 14日 ロイター] - パナソニックホールディングスの楠見雄規社長は、生産開始が遅れている米カンザス州の車載用円筒型リチウムイオン電池の新工場について、顧客の自動車メーカーから早期稼働を求める声があると明らかにした。電気自動車(EV)の需要が足元で鈍化する中でも、「今のところはしっかりとデマンド(需要)が来るという見通しで計画している」と語った。
同工場は2024年度の生産開始を目指していたが、生産設備の導入が遅れたため、まだ稼働していない。現在は生産立ち上げに向けて少量での試験生産に入るなど最終段階で、今年上期中に量産準備を完了する予定。13日にロイターなどの取材に応じた楠見社長は、具体的な開始時期は明言しなかった。
楠見社長は顧客から要望が届いている背景の1つとして、中国製電池を使う取引先が、米インフレ抑制法(IRA)の対象となっているパナソニック製の電池に「置き換えているのではないか」との見方を示した。「早く稼働してほしいというポジティブな後押しもいただいている」とした。
楠見社長は9日の決算会見でも「電池の需要は落ちていない」と説明し、現時点で顧客の自動車メーカーから契約の見直しなどもないと話していた。
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