- 2023/04/12 掲載
スイス上院、クレディ救済合併と政府支援措置を「追認」
この救済合併は株主承認を得ずに当局が介入して決まった上に、総額2500億スイスフランを超える流動性支援や保証が付与された点に批判が広がっていた経緯があり、議会は改めて審議を開催。激しい議論があったものの、上院議員46人のうち29人が賛成票を投じた。
今回の採決は象徴的な意味合いが大きい。両行合併に関連する支援措置に財政資金を充当することは、既に緊急法令の裏付けを得ており、議会が決定を覆すのは不可能だからだ。
それでも議員の間からは、議会が事実上スルーされることに不満が示され、クレディ・スイスに追加的な資金が必要となる場合は、こうした緊急法令を活用するべきでないとの声も聞かれた。
ケラーズッター財務相は、議会の不満や怒りを受け止めつつ、この合併には有益性があると強調して理解を求めた。またスイスが今後金融センターとしてどのような形を目指したいのか、そして引き続き世界において主導的地位を果たせるのかを議論する必要があると付け加えた。
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