ヘッジファンド、3月に金融株購入　銀行危機で買い機会＝Ｓ＆Ｐ

[ニューヨーク １３日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスが１３日に公表したリポートによると、ヘッジファンドは３月の銀行を巡る混乱を買い場と捉え、金融関連株へのエクスポージャーを拡大した。

２月には金融セクターへのエクスポージャーを３．９％縮小していたが、３月に５．５％拡大した。個人投資家も１％拡大した。

ヘッジファンドの３月の全セクターへの追加投資は１３５億ドルだったが、金融セクターへの追加投資が最も大きかった。

Ｓ＆Ｐのクリストファー・ブレイク氏は「ヘッジファンドは大幅下落時に銀行銘柄を購入したが、そのために業績が好調な素材やエネルギー関連株を売った」と説明した。

規制当局への提出資料によると、ヘッジファンド大手シタデルは３月に米中堅銀行ウェスタン・アライアンス・バンコープの株式を５．３％購入した。