- 2023/06/08 掲載
カナダ中銀、0.25%利上げ 3会合ぶり インフレ高止まり懸念で
カナダ中銀は声明で、極めて堅調な個人消費に加え、サービス需要や住宅市場の回復、労働市場の逼迫は経済における需要過多が想定以上に持続している状況を示唆していると指摘。「消費者物価指数(CPI)が目標の2%を大幅に上回って推移するという懸念が強まった」とし、「金融政策は需要と供給の均衡を取り戻し、インフレを持続的に2%目標に回帰させるために十分に制約的でない」という判断を示した。
利上げを受け、金融市場が織り込む7月追加利上げの確率は約60%となった。9月までの利上げの可能性も完全に織り込まれた。
先週実施されたロイター調査では、カナダ中銀が年内いっぱい政策金利を4.50%に据え置くという予想が大勢となっていた。
スコシアバンクのキャピタルマーケッツエコノミクスのバイスプレジデント、デレック・ホルト氏は「7月に0.25%ポイントの追加利上げを予想する」と述べた。
中銀は、経済指標が「インフレ目標の達成と一致するかどうか」確認するため、今後も経済指標を見極めるとしつつも、前回4月会合の声明で示したインフレ目標達成に向け「金利をさらに引き上げる用意がある」という文言を削除した。
また、インフレが今夏に3%に鈍化すると想定しているとしつつも、4月時点の「その後はより緩やかに低下し2024年末までに目標の2%に達すると予想する」という見通しは改めて示さなかった。
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