批判に「根拠なし」＝カナダ人幹部、中国出国か―ＡＩＩＢ

【北京時事】北京に本部を置くアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）は１５日までに、同行の運営が中国共産党に支配されているとのカナダ人幹部による批判について、「根拠がなく、失望している」とのコメントを発表した。ロイター通信によると、同幹部は既に中国を出国したという。

ＡＩＩＢは２０１５年に設立。中国出身者がトップを務めており、議決権の４分の１は中国が握っているとされる。ＡＩＩＢは声明で「国際的なミッションに誇りを持っている」と強調し、実績をアピールした。

カナダ人幹部は１４日、ＡＩＩＢが「中国共産党員に支配されている」とツイッターに投稿。ロイターなどによると、幹部は辞任し、日本に向かった。中国にとどまらないよう忠告を受けたという。

中国外務省の報道官は１５日の記者会見で、ＡＩＩＢの運営について「国際性と規範性を堅持している」との認識を示した。

【時事通信社】