- 2023/06/16 掲載
シドニー外為・債券市場=豪ドル横ばい、堅調な雇用統計が支え NZドルは景気後退で下落
豪ドルは0.1%高の1豪ドル=0.6801米ドル。一時は0.6768米ドルまで下落したが、反転上昇した。夜間に4カ月ぶりの高値となる0.6835米ドルを付けたものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた荒い値動きの中で上げ幅を縮めた。
NZドルは0.5%安の1NZドル=0.6178米ドル。夜間に0.9%上昇し、新たな3週間ぶり高値0.6235米ドルを付けた。200日移動平均の0.6151米ドルが支持線となっている。
豪連邦統計局が15日発表した5月の雇用統計は、就業者数が予想以上に増加した。失業率は低下し労働参加率は過去最高となった。
HSBCのエコノミストによると、7月の豪利上げ確率が高まった。
債券市場は積極的な引き締めの結果、景気後退リスクを織り込み続けている。豪10年債利回りは9ベーシスポイント(bp)上昇して4.046%となり、2年債利回りを16bp下回っている。
一方、NZ統計局が15日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済みの前期比で0.1%減少。2四半期連続でマイナス成長となり、経済は景気後退(リセッション)入りした。
そのため、NZでは利下げへの期待が高まり、指標2年物金利スワップレートは5.2825%まで低下した後、5.3830%で安定した。
キウイバンクのチーフエコノミスト、ジャロッド・カー氏は「今後1年間はさらに縮小すると予測している」と述べた。
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