- 2023/06/16 掲載
欧米大手4行、中国の23年経済成長予測を下方修正
[北京 16日 ロイター] - 欧米の大手4行が今年の中国の国内総生産(GDP)予測を下方修正した。新型コロナウイルス後の景気回復の失速が5月の経済指標で示されたことが背景。
UBS、スタンダード・チャータード、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、JPモルガンは、今年のGDPを5.2─5.7%増と予想。従来予想は5.7─6.3%増だった。
中国国家統計局が15日発表した5月の生産・消費指標は伸びが予想を下回った。国内外の需要が鈍化する中、景気支援に向けた政策措置を求める圧力が高まっている。
政府の今年のGDP目標は約5%増。
UBSは16日、GDP予想を5.7%増から5.2%増に引き下げ、追加の政策支援が行われると予想。
スタンダード・チャータードは5.8%増から5.4%増に引き下げ、「中国は業況感と信頼感の改善を優先しており、追加の刺激策を講じる可能性が高い」と述べた。前年同期のロックダウン(都市封鎖)に伴うベース効果で高成長が予想される第2・四半期についても7%増から5.8%増に下方修正した。
BofAはGDP予測を6.3%増から5.7%増に下方修正。JPモルガンは5.9%増から5.5%増に引き下げている。
政策協議に関与する関係筋によると、中国は今年、景気減速に対応するため、追加の刺激策を打ち出す見通しだが、低迷する消費・民間セクターの需要下支えを重視する可能性が高い。
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