- 2023/06/17 掲載
米国株式市場=反落、マイクロソフトの下げやFRB高官発言が圧迫
ウォラーFRB理事は「コアインフレは想定したほど低下していない」とし、「インフレ低下に向け、おそらくもう少し引き締める必要があるだろう」と語った。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁も、今後発表される指標でインフレ率の低下が示されなければ、さらなる利上げを容認する意向を示した。
CFRAリサーチのチーフインベストメントストラテジスト、サム・ストボール氏は、FRBが今後も市場の期待を抑え込み、「あと2回利上げする計画だが、無論データ次第」という主張を続ける可能性があると述べた。
ミシガン大学が16日発表した6月の消費者信頼感指数(速報値)は上昇し、4カ月ぶりの高水準に達した。1年先のインフレ期待は3.3%に低下し、2021年3月以来の低水準となった。
マイクロソフトは1.7%安、アマゾン・ドット・コムも1.3%安。
半導体エヌビディアは0.1%高。モルガン・スタンレーが目標株価を引き上げ、米半導体企業のトップピックに選んだことが材料視された。
S&P主要11セクターの8セクターが下げ、通信サービスは1%、情報技術は0.83%それぞれ下落した。
週足ではS&Pが2.6%高、ダウ工業株30種が1.2%高、ナスダックが3.2%高。S&Pは5週連続での上昇となった。
ソフトウェア会社アドビは0.9%高。第2・四半期決算は、生成人工知能(AI)機能を導入して需要を高める取り組みが奏功し、売上高と調整後1株利益が市場予想を上回った。好調な見通しも示した。
ロボット掃除機「ルンバ」を製造するアイロボットは21%急騰。英競争・市場庁(CMA)が、アマゾン・ドット・コムによるアイロボット買収を認可した。
一方、半導体大手マイクロン・テクノロジーは1.7%安。中国が先月、重要インフラ事業者に対しマイクロンからの調達を禁止したことを受け、世界的な収益に大きな打撃を受けると警告した。
米取引所の合算出来高は約170億株と高水準だった。直近20営業日の平均は110億株。
S&P500採用銘柄では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.4対1の比率で上回った。
週明け19日は奴隷解放記念日「ジューンティーンス」の祝日のため休場となる。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34299.12 -108.94 -0.32 34464.02 34588.6 34285.6
8 9
前営業日終値 34408.06
ナスダック総合 13689.57 -93.25 -0.68 13859.07 13864.0 13680.9
6 6
前営業日終値 13782.82
S&P総合500種 4409.59 -16.25 -0.37 4440.95 4448.47 4407.44
前営業日終値 4425.84
ダウ輸送株20種 14792.86 -75.93 -0.51
ダウ公共株15種 924.92 +3.64 +0.39
フィラデルフィア半導体 3673.14 -34.91 -0.94
VIX指数 13.54 -0.96 -6.62
S&P一般消費財 1298.65 -2.39 -0.18
S&P素材 512.10 +0.56 +0.11
S&P工業 888.91 -1.34 -0.15
S&P主要消費財 777.99 +0.36 +0.05
S&P金融 556.40 -1.22 -0.22
S&P不動産 234.88 -0.27 -0.11
S&Pエネルギー 616.43 -0.67 -0.11
S&Pヘルスケア 1536.25 -0.11 -0.01
S&P通信サービス 216.92 -2.20 -1.00
S&P情報技術 3060.37 -25.46 -0.83
S&P公益事業 339.29 +1.78 +0.53
NYSE出来高 31.04億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 33750 + 100 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 33675 + 25 大阪比
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