- 2023/06/19 掲載
ウクライナの環境配慮復興計画、400億ドル調達目標 鉄鋼業に注力
ウクライナと英国の共催による2日間の会議では、政治家と金融関係者が参加し、ウクライナの短期的な資金問題や長期的な復興に向けた取り組みについて話し合われる。
世界銀行は、ウクライナの復興には国内総生産(GDP)の3倍にあたる4110億ドルの費用がかかると予測する。
シュルマ氏は復興の初期に焦点を当てるのは鉄鋼業だと述べた。
鉄鋼業は2021年にウクライナGDPの約10%、輸出収入の3分の1を占め、約60万人の雇用を支えていた。また、鉄鋼業は同国の炭素排出量の15%を占める。
シュルマ氏は、再生可能エネルギーを動力とする産業を構築する機会が到来しているとし、新技術を使ってグリーンな鉄鋼業の再建を目指す意向を示した。
同氏は、戦闘で損傷した古い製鉄所の多くは、電力源として石炭に依存するのに適した場所にあったが、今では鉄鉱石鉱床に近い場所やドンバス地域から離れた場所に自由に建設できると語った。
ウクライナは、200億─400億ドルの初期資金を調達するため、産業界、官民の関係者で構成される連合体を立ち上げ、具体的な計画を策定する予定だ。
欧州復興開発銀行(EBRD)の幹部は、ロンドン会議で民間セクターの関与の必要性に焦点を当てることが重要だとした。
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