- 2023/06/22 掲載
インフレ抑制に「長い道のり」、金利上昇する必要=FRB議長議会証言
[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は21日、下院金融サービス委員会の公聴会で証言を行い、インフレとの戦いにはまだ「長い道のり」が残っているとした。今月に利上げを休止を決定したものの、FRB当局者は借入コストはまだ上昇する必要があるとの見解で一致していると述べた。
パウエル議長は「インフレは昨年半ば以降、幾分緩やかになった」と指摘。ただ「インフレ圧力は依然として高く、インフレ率を2%に戻すにはまだ長い道のりが残されている」と述べた。
また、銀行が高水準の自己資本を持つことは極めて重要と指摘。「銀行がショックに対し強靭で、良いときも悪いときも銀行による融資が可能なことを望む。自己資本が強固であるという点では大方の合意がある。問題はどのような引き上げが正当化されるかだ」とし、FRBは銀行監督に関し「かなりの数の提案を行っている」が、最終決定には至っておらず理事会での採決も行われていないとした。
さらに、自己資本規制の強化にはトレードオフが伴うとの認識を示し、FRBは自己資本の引き上げと銀行融資の妨げになる可能性との間でバランスを取る必要があるとした。
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