- 2023/06/22 掲載
FRB副議長候補、各行に見合う銀行規制を支持 承認公聴会
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)副議長に指名されているジェファーソン理事らは21日に上院で開かれた指名承認公聴会で、問題になっている金融機関の複雑さとリスクに見合った銀行規制を支持すると述べた。
ジェファーソン氏は「規制は金融機関のリスク水準に見合ったレベルに設定されなければならない」と指摘。FRB理事続投の指名を受けたリサ・クック氏も同様の見解を示した。
クック氏はまた、銀行の過度の集中に懸念を表明。ジェファーソン氏も、銀行合併の監督強化に同意すると述べた。
FRB理事に指名されている経済学者のアドリアナ・クーグラー氏は、銀行の過剰な統合を心配しているとしながらも、全ての銀行合併申請をそれぞれのメリットに基づいて検討すると語った。
経済については、クック氏はFRBはインフレ目標をまだ達成できていないと指摘。経済成長が鈍化するリスクがあるとも述べた。
クーグラー氏は、米国のインフレは「憂慮すべき」水準にあるとし、他の国のインフレも高すぎると指摘。高インフレは世界中で懸念事項になっているとの考えを示した。
3氏はともに、データとFRBの公的な使命に基づいて政策を決定すると表明。ただ、インフレ率を2%の目標に回帰させることの重要性を確認したにとどまり、FRBが金融政策で何をすべきかというガイダンスには踏み込まなかった。
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