- 2023/06/22 掲載
FRB、年内は金利据え置くべき=アトランタ連銀総裁
[ワシントン 21日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は21日、連邦準備理事会(FRB)は年内は政策金利を現行水準に据え置くべきとの考えを示し、利下げについては少なくとも2024年終盤まで想定していないと述べた。
ボスティック総裁はヤフー・ファイナンスのインタビューで「年内は現行水準にとどめるというのが自分自身のベースラインシナリオだ」とし、「24年の大部分で利下げはないと予想している」と語った。
総裁はこれに先立ち、再び利上げを実施すれば米経済から「不必要に」力強さを奪うかもしれないとし、FRB当局者は利上げに踏み切る前にこれまでの利上げが経済に与える影響をもう少し待つ必要があると述べた。
「単純に追加利上げに踏み切れば、経済の勢いを不必要に削ぐことになりかねない」と指摘。「連邦公開市場委員会(FOMC)がすでに行った懸命の取り組みを経済全体に行き渡らせ、インフレ率が目標に近づくかどうかを見極めるべき時期に来ていると思う」とした。
また「制約的な政策を当面機能させることは賢明だ。なぜなら政策が本当に制約的だったのは1年に満たず、金融政策の変更が経済活動に有意に影響を与えるには時間がかかるからだ。今後数カ月間に、われわれの政策引き締めがますます効果を発揮すると予想する十分な理由がある」とした。
さらに高インフレの影響を受けている商品数は減少しているようだと言及。「政策が制約的になってからまだ8─9カ月しか経っておらず、金融引き締めの実際の経済効果はまだ始まったばかり」とし、金融引き締めが経済にとってどのような意味を持つのかを判断するのは時期尚早とした。
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