- 2023/06/22 掲載
カナダ中銀の今月利上げ、データ裏付け十分と判断=議事要旨
カナダ銀行は1月以来政策金利を据え置いていたが、7日に25ベーシスポイント(bp)引き上げて、22年ぶりの高水準となる4.75%とした。
議事要旨では、成長率と物価上昇率が想定より強いとの認識が示された。さらに「家計消費の伸びが再び高まり、消費者信頼感は上昇、ディスインフレの勢いが鈍るという状況を踏まえて、金融政策はまだ適度に引き締められていない、というのが政策委員会メンバーの見解だった」と記された。
政策委員会はこの会合でいったん利上げのシグナルだけを発し、7月に実施することも検討したが、即時利上げを妥当化する十分なデータがあると認定した。また「追加利上げが必要かどうかは今後のデータに基づいて評価する」という。
短期金融市場は現時点で、カナダ銀行が7月12日の次回会合で25bpの利上げに動く確率を約72%と見込んでいる。
BMOキャピタル・マーケッツのカナダ金利マクロ・ストラテジスト、ベンジャミン・ライツェス氏は「全てはデータ次第だが、今のところわれわれは7月の利上げ予想を変えていない」と述べた。
デジャルダンのマクロ・ストラテジスト、ティアゴ・フィゲイレド氏は「カナダ中銀の利上げが打ち止めになったとは考えていない。本日の議事要旨で強調された当局者の懸念要素は、今後数週間悩みの種になり続ける公算が大きい」と話した。
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