- 2023/06/29 掲載
米国株式市場=S&P500・ダウ下落、FRB追加利上げ懸念で
[28日 ロイター] - 米国株式市場では、S&P総合500種とダウ工業株30種が下落した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、米国のインフレ率の2%回帰は2025年以降になるとの見通しを示したことを受け、さらなる利上げ観測が浮上した。
パウエル議長は欧州中央銀行(ECB)が主催する国際金融会議「ECBフォーラム」の討論会に出席。次回7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを実施する可能性を否定しなかった。
個別銘柄では、アップルが場中に最高値を付け、終値も2日連続で最高値を更新した。テスラやマイクロソフト、アルファベットも買いが優勢となり、S&P総合500種を押し上げた。
一方、エヌビディアは1.8%下落。米国が中国への人工知能(AI)向け半導体の輸出規制を導入する可能性があるとウォール・ストリート・ジャーナル紙が報道したことが嫌気された。
S&P総合500種の主要11セクター中4セクターが上昇。エネルギーは1%、通信サービスは0.8%、それぞれ上昇した。公益事業は1.5%安と下げが目立った。
LPLフィナンシャルのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、年初から大型株に大きく依存してきた市場でラッセル2000小型株指数が0.5%上昇し、3日連続の上げとなったことを歓迎した。
週内発表の指標では、FRBがインフレ動向を見極める上で重視しているコア個人消費支出(PCE)価格指数や新規失業保険申請件数などが注目されている。
FRBの年次健全性審査(ストレステスト)結果発表を控え、S&P銀行株指数は0.5%下落した。
ネットフリックスは、オッペンハイマーが目標株価を引き上げたことを受けて3%上昇した。
ゼネラル・ミルズ は通期利益がアナリスト予想に届かないとの見通しを示し、5%下落した。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.21対1の比率で上回った。ナスダックでも1.11対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は98億9000万株。直近20営業日の平均は115億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33852.66 -74.08 -0.22 33881.38 33903.76 33755.92
前営業日終値 33926.74
ナスダック総合 13591.75 +36.08 +0.27 13506.02 13654.14 13495.73
前営業日終値 13555.67
S&P総合500種 4376.86 -1.55 -0.04 4367.48 4390.35 4360.22
前営業日終値 4378.41
ダウ輸送株20種 15411.26 +118.15 +0.77
ダウ公共株15種 896.55 -14.12 -1.55
フィラデルフィア半導体 3609.48 -32.93 -0.90
VIX指数 13.43 -0.31 -2.26
S&P一般消費財 1311.84 +3.26 +0.25
S&P素材 510.66 -3.49 -0.68
S&P工業 891.90 -0.34 -0.04
S&P主要消費財 772.81 -4.60 -0.59
S&P金融 546.94 -0.99 -0.18
S&P不動産 233.45 +0.49 +0.21
S&Pエネルギー 612.90 +6.16 +1.02
S&Pヘルスケア 1522.26 -5.38 -0.35
S&P通信サービス 215.31 +1.71 +0.80
S&P情報技術 3026.94 -0.76 -0.03
S&P公益事業 328.95 -4.94 -1.48
NYSE出来高 8.76億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 33295 + 155 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 33240 + 100 大阪比
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR