- 2023/06/29 掲載
東芝、株主から厳しい声=TOB受け入れ「残念」
東芝は29日、東京都内で定時株主総会を開いた。投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)などによる買収提案を受け入れたことについて、株主から「残念だ」などと厳しい声が相次いだ。
同社は、JIPを中心とする国内企業連合による買収と非上場化を通じ、2015年の不正会計発覚から混乱が続く経営の安定化を目指す方針。総会では、渡辺章博取締役会議長が買収提案を受け入れた経緯を説明し、「取締役会は全員が一丸となって株主の最善の利益を考え、全力を尽くした」と理解を求めた。これに対し、株主が「非上場化を避けてほしい」と、株式の上場維持を求める場面もあった。
東芝取締役会は今月、株主に対して企業連合によるTOB(株式公開買い付け)への応募推奨を表明。TOBは早ければ7月下旬に実施される見込みで、成立すれば東芝の株式は上場廃止となる。
【時事通信社】 〔写真説明〕東芝の定時株主総会の会場=29日午前、東京都新宿区
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