- 2023/06/29 掲載
日経平均は小幅続伸、半導体株しっかり 米ハイテク株高を好感
日経平均は112円高と、底堅くスタート。前場中盤には、一時330円超高の3万3527円98銭まで上昇した。米半導体大手マイクロン・テクノロジーの株価が決算発表後の時間外取引で上昇したことを背景に、日本株市場でもハイテク株が堅調に推移した。ただ、上昇一服後は戻り待ちの売りも出た。後場終盤には前日終値付近まで値を消し、小幅安に転じる場面もみられた。
市場では、足元の相場について「月末を控え、需給要因の動きに振り回されやすい環境」(外資証券アナリスト)との指摘が聞かれた。先週末からの調整ムードはいったん和らいでいるが、利益確定売りを複数の日程に分散させている機関投資家もあり、目先もまだ売りが出る可能性がありそうだ、という。
T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏は、今後の日経平均について「期待先行で買われていた分、7月以降本格化する決算発表シーズンで一段高となるには、強い材料が必要ではないか」と指摘する。ただ、特段の売り材料もないため、「目先は3万2000円台を中心に横ばい圏で推移するとみている」という。
TOPIXは0.10%安の2296.25ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.10%安の1181.64ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆8030億7600万円と、商いが膨らんだ。東証33業種では、銀行、精密機器、電気機器など8業種が値上がり。パルプ・紙、食料品、海運など25業種は値下がりした。
個別では、NTTが反落し、前日の基準価格176.2円に対し、5円安の171円付近で取引を終えた。同社は、30日を基準日として7月1日付で1対25の株式分割を実施するが、前日が権利付き最終日で大きく上昇した反動で、きょうは利益確定が優勢となった。
一方、東京エレクトロン、アドバンテストがそれぞれ2%超高となるなど、堅調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり762銘柄(41%)に対し、値下がりが990銘柄(54%)、変わらずが75銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33234.14 +40.15 33306.84 33,185.20─
33,527.98
TOPIX 2296.25 -2.35 2305.25 2,289.80─2
,312.07
プライム指数 1181.64 -1.21 1186.89 1,178.37─1
,189.74
スタンダード指数 1114.71 +0.02 1114.93 1,111.80─1
,116.48
グロース指数 1029.34 +5.21 1031.30 1,025.17─1
,040.81
東証出来高(万株) 168655 東証売買代金(億円 38030.76
)
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