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  • NY市場サマリー(29日)ダウ・S&P反発、ドル2週間ぶり高値、利回り急上昇

  • 2023/06/30 掲載

NY市場サマリー(29日)ダウ・S&P反発、ドル2週間ぶり高値、利回り急上昇

ロイター

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[29日 ロイター] -

<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が2週間ぶりの高値に上昇した。米経済指標で労働市場が堅調な足取りを維持していることが示され、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの期待が高まった。

米労働省が29日発表した24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万6000件減の23万9000件だった。減少件数は2021年10月以来20カ月ぶりの大きさで、予想外に減少し、労働市場が引き続き力強いことが示された。

米商務省が29日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比2.0%増となり改定値の1.3%増から予想以上に上方修正された。個人消費と輸出の上方修正を反映した。

一連の米経済指標が予想を上回る中、FRBのパウエル議長は29日、一段の金融引き締めの必要性を強調した。

クアント・インサイトの分析部門ディレクター、ヒュー・ロバーツ氏は「今のところ、経済はこれまでの引き締めにもかかわらず耐性を保っており、FRBや他の中銀は利上げを継続しなければならないだろう」と述べた。

<債券> 米金融・債券市場では、米債利回りが急上昇した。この日発表された経済指標が経済および雇用市場の堅調さを示したほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が金融引き締めの手を緩める余地はほとんどないと表明したことを受けた。

2年、5年、10年国債の利回りは3カ月ぶりの高水準となり、イールドカーブは反転幅を拡大した。

24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万6000件減の23万9000件だった。

また、第1・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比2.0%増となり改定値の1.3%増から予想以上に上方修正された。

ソシエテ・ジェネラルで米国金利戦略の責任者を務めるスバドラ・ラジャッパ氏は、「概してデータは非常に強く、経済はかなり耐性がある。市場は、FRBが織り込まれている以上のことをしなければならないかもしれないという認識を持ち始めている」と述べた。

<株式> 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が反発。米連邦準備理事会(FRB)による2023年の銀行ストレステスト(健全性審査)で大手23行が合格したことを受け、銀行株が買われた。

また、朝方発表された一連の米指標は底堅い内容となり、FRBの追加利上げ観測が強まった。

FRBは28日に公表した銀行ストレステストの結果で、米銀大手が不況時にも規制上必要な自己資本を維持できるとの見解を示した。

S&P500銀行指数は2.6%上昇。KBW地銀指数も1.8%高となった。

この日発表された第1・四半期の米実質国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比2.0%増となり改定値の1.3%増から予想以上に上方修正された。週間の新規失業保険申請件数も市場予想ほど多くなかった。

エドワード・ジョーンズのシニア投資ストラテジスト、モナ・マハジャン氏は「予想外の経済指標上振れで利回りが上昇し、テクノロジー株やグロース株に下押し圧力がかかる一方、バリュー株や景気循環株は支援された」と述べた。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、堅調な米経済指標の発表や米長期金利の上昇を受けて売りが優勢となり、3日続落した。

この日朝方に発表された経済指標が米景気や労働市場の底堅さを裏付けるような内容だった。米労働省が発表した新規の失業保険申請は、24日までの1週間で前週比2万6000件減の23万9000件となり、市場予想を下回った。米商務省が発表した2023年1─3月期の実質GDP(国内総生産)確報値は前期比2.0%増と、改定値(1.3%増)から大幅に上方修正された。GDPの約7割を占める個人消費も4.2%増(改定値3.8%増)に引き上げられた。

これらの堅調な経済指標に加え、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長や欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁など米欧の中央銀行トップが前日に利上げ継続の可能性を示唆したことも引き続き米利上げ観測を強め、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金の売り圧力となった。外国為替市場ではドルが対ユーロで強含み、ドル建てで取引される商品の割高感が意識されたことも相場の重しとなった。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給引き締まり観測が強まる中を小幅続伸した。

米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週間石油在庫統計で原油在庫が前週比960万バレル減と、市場予想を大幅に上回る取り崩しとなった。これを受けて、需給引き締まり観測が強まったことから買い地合いが継続し、朝方は70ドルを上回る場面も見られた。

一方、米商務省が発表した1─3月期の実質GDP(国内総生産)確定値が改定値から大幅に上方修正されるなど、堅調な米経済指標を受けて、連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め政策が継続するとの見方が台頭した。これに伴い、外国為替市場では対ユーロでドル高が進行。ドル建てで取引される商品に割高感が生じたことから、原油の上値を抑えた。

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