- 2023/06/30 掲載
ブラジル政府、物価目標達成の時間軸を事実上2年に修正
現在の枠組みでは、毎年の物価上昇率はその年のうちに達成しなければならない。
しかしアダジ財務相は、2025年以降は達成モデルが「継続的な期間」に移行すると説明し、2年間で評価していく方針を示唆した。
アダジ氏は以前から、物価目標達成期間を長めにした方が、金融を引き締めずに物価面のショックを吸収する余地が高まると主張していた。
中銀のロベルト・カンポス・ネト総裁も、時間軸修正に支持を表明。過去において1年で物価目標を達成するために政府が特別な措置を講じたのは適切ではなく、金融政策のサイクルの円滑さを損なっていたとの見方を示した。
ゴールドマン・サックスのエコノミスト、アルベルト・ラモス氏は、市場はこの決定を好感すると予想し、来年から2026年までの予想物価が若干改善していることから、中銀は利下げに乗り出す道が開けつつあると付け加えた。
CMNが定める今年と来年、2025年の物価上昇率目標はそれぞれ3.25%と3%、3%で、いずれも上下に1.5ポイントの許容レンジがある。
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