英住宅ローン金利が再び上昇、多くは6％超え

[ロンドン ２９日 ロイター] - 英国の大手金融機関が２９日、ブローカー経由で提供する住宅ローン金利を再び引き上げ、多くの商品で６％を超える水準となった。

金融機関はここ数週間、イングランド銀行（英中央銀行）の追加利上げ観測を背景とした資金調達コスト上昇に対応するため、住宅ローン金利を繰り返し引き上げている。

ロイターが確認したメールによると、バークレイズ、ナットウエスト、ヴァージン・マネーは多くの住宅ローン商品の金利を３０日から再び引き上げるとブローカーに通知した。

住宅金融大手ネーションワイドも２９日、ブローカー経由で提供する商品の金利を引き上げた。

オックスフォード・エコノミクスは住宅価格がピークから約１３％下落すると予想している。ただ、同社の英国担当エコノミスト、アンドリュー・グッドウィン氏は「固定金利契約の比率が高く、失業率の上昇も限定的となっているため、（住宅）価格は突然の急激な落ち込みではなく、数年かけて緩やかに下落するだろう」と述べた。