- 2023/06/30 掲載
午後3時のドルは一時145円台、7カ月半ぶり 介入警戒でその後反落
円が軟化する流れはこの日も変わらず。実需のドル買いに短期筋の円売りが加わり、ドルは午前11時前に145.07円まで上昇し、昨年11月10日以来のドル高/円安水準をつけた。
しかし、政府・日銀が円安けん制姿勢を強める中、心理的な節目である145円台では円買い介入への警戒感が非常に強く、上値では買い戻しが殺到。145円台での取引はわずか数分間で、すぐに144円後半へ反落した。
鈴木俊一財務相はそれに先立ち、閣議後の定例会見で、為替市場の動向について「非常に高い緊張感をもって注視している」と警戒感を示した。
通貨オプション市場では、ドル/円のプットとコールオプションの価格差を示すリスクリバーサルが、145円乗せが目前に迫った前日から急速に拡大した。多くの市場参加者がレートチェックや円買い介入などによる、急速な円高進行に強い警戒感を持っている様子がうかがえる。
政府・日銀は、円買い介入実施前の昨年9月14日、為替介入を前提に金融機関にレートの提示を求めるレートチェックを実施した。当時のドルは144円後半だった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 144.66/68 1.0867/71 157.24/28
午前9時現在 144.78/80 1.0865/69 157.34/38
NY午後5時 144.77/78 1.0864/68 157.27/31
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