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  • 米国債の逆イールド、一段と深化 FRBのタカ派姿勢で

  • 2023/06/30 掲載

米国債の逆イールド、一段と深化 FRBのタカ派姿勢で

ロイター

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[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国債市場では利回り曲線のいくつかの年限の組み合わせで、短期債の利回りが長期債を上回る「逆イールド」が一段と深まっている。米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げに踏み切るとの見方から、債券投資家の間で景気減速への警戒感が強まっているため。

パウエルFRB議長が年内にあと2回利上げする公算が大きいと示唆すると、逆イールドの動きは6月に入って加速。パウエル氏は28日にも年内2回の追加利上げの可能性が高いとの見解を改めて示した。

29日発表の経済指標が予想を上回ったこともFRBの利上げ長期化予想を裏付ける材料となり、米国債は10年物と2年物の利回りがそれぞれ3月10日、3月9日以来の水準に上昇し、利回り曲線の一部で逆イールドの度合いが拡大した。

リフィニティブのデータによると、29日には5年債の利回りが30年債を24.5ベーシスポイント(bp)も上回り、その差が3月以来の水準に開いた。

1年物と30年物の利回り差は28日に153bpと、1981年以来の水準に拡大した。景気後退の前兆として注目度の高い2年債と10年債の逆イールドも一段と拡大。29日に一時107bp近くと、3月の銀行危機前に記録した1981年以来の水準である108bpに迫った。2年債と10年債は昨年7月以来、逆イールドが続いている。

クアント・インサイトのアナリティクス部門を率いるヒュー・ロバーツ氏は、「逆イールドは景気後退の予測という点で非常に優れた実績があるが、景気後退入りするタイミングの予想ではそれほど良い結果を残していない」と指摘。「タイミングの面でより重要なのは利回り曲線の再スティープ化だ。こうした動きは明らかにFRBが景気後退の脅威に対応し始め、利下げを開始するタイミングだからだ」と述べた。

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