独小売売上高指数、5月前月比＋0.4％　消費基調なお弱いとの見方

［３０日　ロイター］ - ドイツ連邦統計庁が３０日発表した５月の小売売上高指数は、前月比０．４％上昇した。市場の横ばい予想に対し上昇したが、アナリストは消費低迷が転換したわけではないとみている。

前年比では３．６％低下。市場予想は４．３％低下だった。

ＶＰバンクのチーフエコノミスト、トマス・ギツェル氏は「４月が堅調で５月も予想外に上昇したものの、個人消費が弱いという基調は当面、ほとんど変わらないだろう」と述べ、６月は前月比で再び低下すると予想した。

ハウク・アウフホイザー・ランペのチーフエコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は、実質所得の減少で消費者は依然支出を抑えているとし「消費者心理の弱さを考えると、今後は厳しくなる。景気全般の見通しも暗い」と述べた。

市場調査グループＧｆＫが２８日発表した７月の独消費者信頼感指数は９カ月ぶりに低下した。景気と所得の見通しが悪化した。