- 2023/07/08 掲載
米国株式市場=続落、雇用統計受け振れる展開 来週の指標・決算を注視
S&P総合500種は午後の取引の大半をプラス圏で推移していたものの、引けにかけ売りが出た。週足ではS&Pが約1.2%、ダウ工業株30種が約2%、ナスダック総合が0.9%それぞれ下落した。
LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「来週は企業決算シーズンが始まり、週半ばには主要インフレ指標が発表されるため、投資家は慎重になっている」と指摘した。
6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が20万9000人増と、2年半ぶりの小幅増にとどまり、市場予想の22万5000人増を下回った。ただ、賃金は堅調な伸びを維持し、労働市場の強さが示されたことで、米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げに踏み切る公算が大きい。
シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は7日、高すぎるインフレを抑えるには年内にあと2、3回の利上げが必要になるとするFRB当局者の見方に反対しないと述べた。
S&P主要11セクター中、ディフェンシブ銘柄の下げが目立ち、主要消費財は1.3%安。一方、エネルギーは2.1%高、原材料は0.9%高。
景気に敏感な小型株で構成されるラッセル2000.RUT>は1.2%上昇した。
個別銘柄ではジーンズ大手リーバイ・ストラウス(リーバイス)が7.7%安。通期利益見通しの下方修正が嫌気された。
新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブは14.2%急伸。第2・四半期の納車台数が1万2640台と、予想を上回ったことが引き続き材料視された。
中国アリババ・グループの米上場株も8%高。中国当局は7日、アリババ傘下の金融会社アント・グループに対し71億2000万元(9億8400万ドル)の罰金を科すと発表。これにより、アントの金融持ち株会社免許の取得や上場計画復活に向けた道が開かれる見通しとなった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.49対1の比率で上回った。ナスダックでも2対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約103億株。直近20営業日の平均は111億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33734.88 -187.38 -0.55 33837.0 34036. 33716.
7 38 75
前営業日終値 33922.26
ナスダック総合 13660.72 -18.33 -0.13 13668.0 13804. 13656.
7 51 74
前営業日終値 13679.04
S&P総合500種 4398.95 -12.64 -0.29 4404.54 4440.3 4397.4
9 0
前営業日終値 4411.59
ダウ輸送株20種 15559.51 +160.06 +1.04
ダウ公共株15種 905.77 -5.52 -0.61
フィラデルフィア半導体 3577.73 +0.24 +0.01
VIX指数 14.83 -0.61 -3.95
S&P一般消費財 1326.17 +2.35 +0.18
S&P素材 511.46 +4.48 +0.88
S&P工業 898.61 +2.05 +0.23
S&P主要消費財 770.30 -10.46 -1.34
S&P金融 558.53 +0.88 +0.16
S&P不動産 237.16 -1.19 -0.50
S&Pエネルギー 619.40 +12.53 +2.06
S&Pヘルスケア 1504.14 -17.72 -1.16
S&P通信サービス 215.39 -1.25 -0.58
S&P情報技術 3040.87 -13.31 -0.44
S&P公益事業 332.14 -2.47 -0.74
NYSE出来高 9.79億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 32520 + 90 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 32465 + 35 大阪比
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