- 2023/07/10 掲載
カナダ6月雇用者数が予想上回る伸び、追加利上げほぼ確実か
失業率は5月の5.2%から5.4%に上昇して昨年2月以来の高水準に達したものの、新型コロナウイルスのパンデミック前の12カ月平均よりは依然として低い。
スコシアバンクの資本市場経済バイスプレジデント、デレク・ホルト氏は、6月雇用データはかなり強く、中銀に対して利上げのゴーサインを出すには十分な数字だったとの見方を示した。
中銀は先月、根強いインフレへの懸念を理由に25ベーシスポイント(bp)の利上げを実施して政策金利を4.75%と22年ぶりの高さにするとともに、追加措置を講じるかどうかは最新の経済データ次第で決まると表明していた。
その後1カ月間に出てきたデータの中には、物価上昇鈍化や5月の低調な雇用者数など幾つか経済の勢いが弱まってきた兆候も見られたものの、市場の追加利上げ期待後退にはつながっていない。
デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者ロイス・メンデス氏は「6月にしっかりした雇用の伸びが戻ってきたことで、2会合連続で25bp利上げが行われる流れが固まったはずだ。中銀当局は予想外に底堅い経済とそれに伴う過剰な物価圧力を早急に抑え込もうとしているのだから」と述べた。
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