- 2023/07/11 掲載
新興国の現地通貨建て債券、Mスタンレーが強気見通し撤回
モルガン・スタンレーは、今年上期の新興国現地通貨建て債券は米国債を「大きくアウトパフォーム」し、それに伴い利回り格差は「非常にタイト」だったと説明した。
同行の為替・新興国戦略部門の代表ジェームズ・ロード氏は「新興国と(米国の)インフレ動向は大きく異なっておらず、アウトパフォームを正当化するのは難しくなっている」とし、「今後新興国通貨が上昇するかどうかは米金利の低下に一段と左右されるようになる」と指摘した。
人民元に関しては、中国人民銀行(中央銀行)が人民元安を容認しない姿勢を強めており、ポジショニングは人民元に対して非常にネガティブだとし、「7月中の景気刺激策強化を予想している」とした。
人民銀行の政策顧問で中国社会科学院の有力エコノミストでもある蔡昉氏は、週末のビジネスフォーラムで景気刺激策の焦点を投資から消費にシフトし、都市部の居住規制を一段と緩和すべきとの見解を示した。
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