世界のＰＣ出荷、第2四半期は減少率縮小　アップル好調

[１１日 ロイター] - 調査会社カナリスが発表したデータによると、２０２３年第２・四半期の世界のパソコン（ＰＣ）出荷台数は１２％減だった。新学期需要が堅調で、３０％超のマイナスだった前の２四半期と比べると減少率は大幅に縮小した。

カナリスのチーフアナリスト、イシャン・ダット氏は「このセクターに影響を及ぼしてきた問題の多くが和らぎ始めていることを示している」と指摘した。

アップルの出荷台数は５１％増の６８０万台。市場シェアは前年同期の６．４％から１１％に拡大した。サプライチェーン問題の緩和や、最近発売された１５インチ「ＭａｃＢｏｏｋ　Ａｉｒ（マックブックエア）」の需要が旺盛なことが背景にある。

レノボは１８．１％減と、前四半期の３０．３％減より減少率が縮小した。ＨＰとデルも、前四半期に比べて小幅なマイナスだった。

カナリスは、高インフレと金利上昇に直面する消費者が必需品への支出を優先するとして、２３年通年の出荷台数は前年を下回ると予想している。