- 2023/07/12 掲載
午前の日経平均は反落、約1カ月ぶり3万2000円割れ 円高が重し
日経平均は76円高と続伸してスタートしたものの、すぐにマイナス転換し、その後は一時約411円安の3万1791円71銭まで下落した。ドル/円が140円を下回るなど、円高が進行したことが重しとなったほか、指数寄与度の大きい半導体関連株が軟調で指数を押し下げた。市場では「前日に決算を発表したローツェが市場予想を下回る結果だったことで、他の半導体関連株も軟調な動きになっているのではないか」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
立花証券の鎌田重俊企業調査部部長は「為替が1ドル=140円を割ったことが相場全体の重しとなっている。その一言につきるだろう」と指摘。加えて内閣府が朝方に発表した5月の機械受注統計が市場予想を下回ったことから、このところ設備投資関連で良い話が続いていただけに、株式市場にとっては冷や水だった、との見方を示した。
後場にかけては、もう一段の円高進行は考えづらいため、「3万2000円を割れたところで下にも上にも行きにくい展開となるのではないか」(鎌田氏)という。
TOPIXは0.57%安の2223.55ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6833億8100万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や水産・農林、海運など11業種で、値下がりは保険や医薬品、電気機器など22業種だった。
個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロンが2.9%安、アドバンテストが2.1%安と軟調で、指数を90円程度押し下げた。前日に決算を発表したローソンはストップ高水準で買い気配のまま午前の取引を終えた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが655銘柄(35%)、値下がりは1091銘柄(59%)、変わらずは88銘柄(4%)だった。
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