- 2023/07/28 掲載
午前の日経平均は反落、日銀会合の観測報道を受けた円高に反応
日経平均は反落スタート後、548円98銭安の3万2342円18銭で安値を付けた。その後はマイナス圏でのもみ合いが継続した。日銀会合の結果発表を警戒する動きがみられ、売り一巡後は様子見姿勢が強かった。観測報道については「情報源が明示されていないため、不透明感が残る」(国内証券ストラテジスト)との受け止めがあった。
日本経済新聞は、長期金利の操作の上限は0.5%で据え置くが、市場動向に応じて一定程度超えることも容認する案が浮上していると伝えた。
TOPIXは1.03%安の2271.56ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8681億3600万円だった。東証33業種では、電気機器、精密機器、医薬品、輸送用機器などの29業種が値下がり。値上がりは銀行、海運、保険などの4業種にとどまった。
主力株ではファーストリテイリング、オムロンが売られ、日経平均を約83円ほど押し下げる格好となった。半面、東京エレクトロンは買われた。27日の米国株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が反発したことなどが支えとなった。日清製粉グループ本社は決算を受けて3%超高。
そのほか、前日の引け後に発表した企業決算を手掛かりに、フタバ産業、アマノなどが東証プライム市場の値上がり率上位を占めた。市場では「決算内容は総じて良く、業績の上振れ余地を確認できた。今後への期待も高まっている」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との声があった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが319銘柄(17%)、値下がりは1457銘柄(79%)、変わらずは57銘柄(3%)だった。
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