米アルベマール、利益予想を上方修正　ＥＶ用リチウム需要急増

[２日 ロイター] - リチウム生産で最大手の米アルベマールは２日、電気自動車（ＥＶ）バッテリー向け需要が急増しているとし、２０２３年の利益予想を上方修正した。同時に発表した第２・四半期決算は利益が市場予想を上回った。

発表を受けて株価は時間外取引で４．５％上昇した。

通年の調整後利益は１株当たり２５─２９．５０ドルを見込む。従来予想は２０．７５─２５．７５ドルだった。

第２・四半期の純利益は６億５０００万ドル（１株当たり５．５２ドル）で、前年同期の４億０６８０万ドル（同３．４６ドル）から増加した。

一時項目を除いた１株当たり利益は７．３３ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は４．４４ドルだった。

リチウムを販売するエネルギー・ストレージ部門の売上高は１７億６０００万ドルで２倍超増加した。２３年のリチウム販売価格は２２年から３０％近く値上がりすると予想している。

リチウム需要は今後数カ月でさらに増加するとしている。同社はチリやオーストラリア、中国でリチウムを生産しており、米国でも急速に事業を拡大している。

ケント・マスターズ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「事業の長期見通しに引き続き自信を持っている」と述べた。

同社はテスラやフォード・モーターなどにリチウムを供給している。