- 2023/08/08 掲載
米株バリュエーション、財政支出削減なら影響も=Mスタンレー
フィッチ・レーティングスは先週、米国の外貨建て長期債格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。向こう3年間に予想される財政悪化に加え、一般政府債務が高水準で増加していることを反映した。
モルガン・スタンレーの株式ストラテジスト、マイケル・J・ウィルソン氏は、2020年の新型コロナウイルス感染拡大以降、大規模な財政出動が米国経済の予想以上の成長を支えてきたと指摘した。
米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げにもかかわらず、米経済の底堅さを背景に一部市場関係者は米国株の継続的な上昇を見込んでいる。
S&P500種株価指数は年初から17.2%上昇している。
ウィルソン氏は「最近の利回り上昇以前に既に高水準だった株式のバリュエーションを投資家は疑問視するだろう」と指摘。「政治コストや資金調達コストの上昇で財政支出を縮小せざるを得なくなれば、企業業績が再び悪化する恐れがある」と指摘した。
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