- 2025/05/23 掲載
カナダ経済、第2四半期はかなり弱い 不確実性で悪化も=中銀総裁
[バンフ(加アルバータ州) 22日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は22日、第2・四半期の経済成長は第1・四半期よりかなり弱いと予想し、米国の関税を巡る不確実性が続けばその後の数四半期も悪化する恐れがあると述べた。
主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁会合が開かれたバンフでシャンパーニュ財務相と記者会見し、G7会合の共同声明に言及して、不確実性はある程度低下したが一段の対策が必要と述べた。
国内総生産(GDP)について「第2・四半期はかなり弱まると予想している」と述べ、第2・四半期以降数カ月の見通しは関税の範囲と程度に左右されるとの見方を示した。
その上で「カナダは米国と協議して相違点を解決し、合意に達することで明確な見通しを得る意向だ。これにより明らかに成長軌道に戻ることができる」と述べた。
また関税が継続された場合の今後のGDP成長率について、「事態が逆方向に動けば、状況はさらに悪化するだろう」と述べた。
中銀は先月、第1・四半期のGDP伸び率を年率1.8%と予想したが、米関税政策を巡る不確実性を理由に、以降の予測は示さなかった。
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