- 2023/08/09 掲載
午前の日経平均は反落、方向感欠く動き 決算で個別物色
日経平均は30円97銭安で寄り付いた後、下げ幅を157円安まで拡大した。その後はプラス圏に浮上する場面もみられたものの、結局135円超安で午前の取引を終えた。
為替市場はドル/円が143.30円台と円安に傾いているものの、米株先物3指数やアジア株はまちまちの展開になっており、外部環境が不透明な中で決算を手掛かりとした物色がみられた。夏季休暇に入る機関投資家も多いといい、積極的な売買は控えられた。
8日の米国市場は、格付け会社ムーディーズによる米銀格下げを受け、米銀および経済の健全性に対する懸念が再燃して幅広く売られ、主要3指数が下落した。SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「米銀格下げのようなアメリカ独自の問題が(日本)国内の問題に発展するのは時間を要する」との見方を示した。「国内の主な関心は企業決算」(同)といい、直前の市場予想と実際の決算内容との比較で株価が左右されているとした。
TOPIXは0.41%安の2282.35ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆0304億2100万円だった。東証33業種では、鉱業、機械、銀行業、証券業など22業種が値下がり。空運業、その他製品などの11業種は値上がりだった。
主力株では、前日に決算を発表したダイキン工業、ソフトバンクグループ、NTTデータ、テルモなどが軒並み下落し、日経平均を約176円押し下げた。半面、ファーストリテイリング、アドバンテストはプラス圏でしっかり。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが667銘柄(36%)、値下がりは1098銘柄(59%)、変わらずは70銘柄(3%)だった。
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