中国医療関連企業の株価が急落、汚職取り締まり強化で

[上海 ９日 ロイター] - 中国で医薬品や医療機器のメーカーに対する反汚職キャンペーンが加速し、売り上げへの懸念でこれら企業の株価が大幅に下落している。

ＣＳＩ医療サービス指数は今月に入って２％以上下落し、年初来では１９％安となっている。有力企業３００銘柄で構成するＣＳＩ３００指数は年初来で２％上昇。ヘルスケア関連株は同指数の６．５％を占めている。

過去１週間では、製薬大手の恒瑞医薬や深セン邁瑞生物医療電子などヘルスケア株の売りがかさんでいる。当局が横行する接待や贈収賄の撲滅に向けた取り組みを加速させる兆しがあることが背景。

国家衛生健康委員会と公安省など１０の政府機関は、７月終わりから医療システムにおける１年間の汚職取り締まりを開始した。

一品紅薬業、アリスト・ファーマ、欧林生物は、当局が汚職取り締まりの加速を打ち出した７月２８日以降、２０─３０％下落している。