- 2023/08/30 掲載
西武池袋、あすスト=終日臨時休業―セブン、9月1日売却へ
セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店そごう・西武の労働組合は30日、西武池袋本店(東京都豊島区)で31日にストライキを決行すると発表した。セブン&アイがそごう・西武を9月1日に売却する方向で最終調整しているため。同店は終日、全館臨時休業する。百貨店業界では1962年の阪神百貨店以来、約60年ぶりのストとなる。
テナントや取引先、組合員にスト実行を30日に通知。31日には池袋本店の組合員約900人が終日出社を拒否する。そごう・西武は「不十分な人員での運営でご迷惑をおかけすることを回避したく終日閉館する」とコメントを発表した。
セブン&アイは31日にも臨時取締役会を開き、米投資ファンドへの株式譲渡を最終決定する。昨年11月に売却方針を決めたものの、雇用維持を求め反発する労組への配慮から具体的な時期が未定となっていた。既に9カ月以上がたち、「早期のクロージング(株式譲渡)が店を立て直す近道」(井阪隆一社長)として決定に踏み切る。
労組は28日、会社側に31日からのストを通知。セブン&アイが株式譲渡を最終決定しないと明確にすれば、スト方針を解除すると説明していた。
【時事通信社】 〔写真説明〕労組によるストライキ決行のため、31日に全館閉館となる西武池袋本店=30日午後、東京都豊島区
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR