ＥＣＢ物価目標、25年までの到達見込む　中東緊迫でも＝仏中銀総裁

[パリ １０日 ロイター] - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は１０日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突再燃にかかわらずユーロ圏のインフレ率は２０２５年末までに目標の約２％に到達する見込みだと述べた。

仏メディア・フランスアンフォのインタビューで、ＥＣＢがとりわけ中東情勢を巡る原油相場の動向を警戒しているとした上で、原油価格はインフレ率に占める割合はわずかで、全体としてインフレが「明確に」低下しているとの見方を示した。

「今回の事態が（１９７３年の第４次中東戦争と）似ているとは思わない。ただ、状況を注視する必要がある。景気の先行き不透明感が高まっている」と説明した。

また、現行４％の政策金利は「好ましい水準」とし、現在は追加利上げに適した時期ではないとの考えを示した。