- 2023/10/12 掲載
一段の引き締め必要の可能性、データ次第で=米ボストン連銀総裁
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は11日、米経済が景気後退(リセッション)を回避する可能性は高まっているものの、インフレの目標回帰に向けた利上げまだ終わっていない可能性があるという認識を示した。
コリンズ総裁は「インフレが持続的に2%に戻るという確証を得るまで、しばらくの間、金利を制約的な水準に保つ必要があるだろう」とし、「政策金利はピークに近い、もしくはピークに達している可能性はあるが、入手される情報次第で一段の引き締めが正当化される可能性もある」と述べた。
さらに、FRBは次の一手を決めるに際し、時間をかける時期に来ているとし、政策引き締めの効果が引き続き経済に浸透する中、「忍耐強さによって、データの『シグナル』と『ノイズ』をしっかりと切り分け、リスクのバランスを取る時間を得られるだろう」と述べた。
また、経済はFRBの行動に直面しつつも、驚くほど底堅く推移しており、軟着陸(ソフトランディング)達成への道筋が見えてきたと強調。「経済の不確実性とリスクを引き続き現実的に評価しているが、秩序ある経済活動の減速と失業率の小幅な上昇によって物価安定を回復できると楽観している」と述べた。
コリンズ総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていない。
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