• 2023/10/12 掲載

ECB、PEPP再投資の早期終了議論すべき=ラトビア中銀総裁

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Balazs Koranyi

[マラケシュ(モロッコ) 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでラトビア中銀総裁のマルティンス・カザークス氏は11日、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の下での保有国債償還金の再投資について、早期打ち切りを議論すべきだとの考えを明らかにした。

現時点でECBは全ての償還金を再投資する方針を2024年末まで継続する予定。再投資先はECBに裁量権が与えられており、必要ならばより債務額の多いユーロ圏諸国の国債に多く振り向ける。

ただ一部の政策担当者は、ECBがインフレ抑制のために金融引き締め姿勢を続けている以上、この再投資も前倒しで終わらせるべきだとの声が出ている。

一方足元ではイタリアの国債利回りが上昇して市場に動揺が生じていることから、ECBは再投資方針を堅持せざるを得ないとの見方もある。

こうした中でカザークス氏は、イタリア国債利回り上昇は同国の財政赤字拡大の反映であり、償還金再投資の早期打ち切り論に水が差されることにはならないと主張。「イタリアに関しては、少なくとも現段階で政策波及メカニズムが損なわれる事態などの懸念は見込まれない」とロイターに語った。

また「われわれは各政策措置をあまりに長く維持するのではなく、それらを調整して理由を説明することで信頼を得られる。来年末より早く再投資を終わらせる必要があるか、あるいはそれができると思っているのかと聞かれれば、イエスと答えるだろう」と述べた。

もっとも過剰流動性のさらなる圧縮は緩やかかつ予測可能な形で進めるべきなので、PEPPの修正も突然行ってはならないと強調した。

カザークス氏は、追加利上げに関しては消極的で、ECB内部の論点は一段の政策金利引き上げから、今の高金利をいつまで続けるかに移っていると説明。現在の金利水準は物価上昇率を目標の2%に戻すのにかなり適切になっていると付け加えた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます