- 2023/10/13 掲載
米国株式市場=反落、国債利回り上昇を嫌気
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米国株式市場は反落して取引を終えた。低調な米30年国債入札を受け、国債利回りが上昇したことを嫌気した。
9月の消費者物価指数(CPI)は、家賃やガソリン代主導で上昇したが、基調的なインフレの伸び鈍化を示唆した。
CPI発表後、S&P総合500種は前日終値をはさんで推移していたが、米東部時間午後1時(1700GMT、日本時間13日午前2時)に発表された30年債入札結果を受けて下落基調を鮮明にした。
ウェドブッシュ・セキュリティーズのマネジングディレクター(株式トレーディング)、マイケル・ジェームズ氏は「この2カ月間、市場にとって最大の懸念材料は金利上昇で、(金利が)どちらの方向でも有意に動けば株価に影響する」と指摘。この日は入札後の金利上昇の大きさから株価が全面的にかなり下落したと述べた。
S&P500の主要11セクターでは素材が1.5%安。金利に敏感な公益事業、不動産も1%超下げた。プラス圏で引けたのは情報技術とエネルギーのみだった。
住宅建設関連株が売られ、アイシェアーズ住宅建設ETF(上場投資信託)は4.6%下落した。
ボストン地区連銀のコリンズ総裁は11日、米経済が景気後退(リセッション)を回避する可能性は高まっているものの、インフレの目標回帰に向けた利上げまだ終わっていない可能性があるという認識を示した。
投資家は中東情勢も注視している。また、13日には金融大手のJPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、シティグループが決算を発表する。
フォード・モーターは2%下落。全米自動車労働組合(UAW)が11日、同社最大のトラック工場で組合員8700人がストライキに入ったと発表した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.46対1の比率で上回った。ナスダックでも2.89対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は109億1000万株。直近20営業日の平均は107億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33631.14 -173.73 -0.51 33845.65 33863.80 33455.60
前営業日終値 33804.87
ナスダック総合 13574.22 -85.46 -0.63 13672.47 13714.14 13491.56
前営業日終値 13659.68
S&P総合500種 4349.61 -27.34 -0.62 4380.94 4385.85 4325.43
前営業日終値 4376.95
ダウ輸送株20種 14963.08 -161.90 -1.07
ダウ公共株15種 817.19 -12.56 -1.51
フィラデルフィア半導体 3548.62 +10.80 +0.31
VIX指数 16.69 +0.60 +3.73
S&P一般消費財 1270.66 -12.24 -0.95
S&P素材 490.53 -7.55 -1.52
S&P工業 868.42 -8.18 -0.93
S&P主要消費財 699.88 -8.13 -1.15
S&P金融 550.92 -3.49 -0.63
S&P不動産 215.38 -2.85 -1.30
S&Pエネルギー 671.31 +0.59 +0.09
S&Pヘルスケア 1507.53 -14.17 -0.93
S&P通信サービス 231.56 -2.59 -1.11
S&P情報技術 3042.10 +3.18 +0.10
S&P公益事業 297.75 -4.52 -1.49
NYSE出来高 8.82億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 32295 - 345 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 32270 - 370 大阪比
*写真を付けて再送します。
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