- 2023/10/18 掲載
独ZEW景気期待指数、10月予想以上に改善 厳しい状況は続く
[ベルリン 17日 ロイター] - 欧州経済センター(ZEW)が17日発表した10月のドイツの景気期待指数はマイナス1.1と、前月のマイナス11.4から予想以上に改善した。
インフレの一段の鈍化が見込まれていることが背景。ただ、厳しい経済情勢は今後も続くとみられている。
ロイターがまとめた市場予想はマイナス9.3だった。
ZEWのワムバッハ所長は「底入れしたようだ」と述べた。
期待指数は3カ月連続の上昇。調査回答者が今後6カ月のドイツ経済の改善を予想していることを示している。
パンテオン・マクロエコノミクスの欧州シニアエコノミスト、メラニー・デボノ氏は「回復が近づいていることを示している。ただ、従来の予想よりは若干遅れるだろう」とし、目覚ましい回復は期待できないとの見方を示した。
インフレの一段の鈍化が見込まれる中、回答者の4分の3はユーロ圏の短期金利が安定すると予想。
一部の回答者はイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突を理由に経済成長予測を下方修正したが、ワムバッハ所長によると、見通し全体への影響は限定的だった。
現況指数もマイナス79.9と、前月から0.5ポイントの低下にとどまった。
キャピタル・エコノミクスの欧州担当チーフエコノミスト、アンドリュー・ケニンガム氏は、現況指数が6カ月連続で低下し、2020年8月以来の低水準になったと指摘。「現況指数と期待指数は長期平均を大幅に下回っており、国内総生産(GDP)が縮小しているとのわれわれの見方と整合性が取れている」と述べた。
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