- 2023/10/18 掲載
AI活用可能性を議論=専門家が討議、高市担当相も講演
千葉市の幕張メッセで開かれているデジタル技術の国際展示会「シーテック2023」で17日、人工知能(AI)の産業活用の可能性などをテーマに専門家による討論が行われ、製造業など主要産業でのさらなるAI利用を求める声が上がった。冒頭には科学技術を担当する高市早苗経済安全保障担当相が政府のAI戦略について講演し、「政策を総動員してリスクへの対応や開発力強化などを進め、社会課題を解決していきたい」と強調した。
高市氏は、AIの開発などを行う事業者向けのガイドライン(指針)策定を進めていることや、開発力強化として予算措置を検討していると説明した。
討論では、政府の「AI戦略会議」で座長を務める松尾豊東大大学院教授らが登壇。松尾氏は戦略会議立ち上げ後の約2週間で生成AIのリスクなどをまとめた論点整理を公表したことについて、「デジタル技術の分野で日本がここまで早く反応できたことはなかった」と評価。その上で、国内企業で開発が進む生成AI基盤のさらなる大規模化や、製造や医療、金融といった分野へのAIの活用促進を求めた。
【時事通信社】 〔写真説明〕「シーテック2023」で講演する高市早苗経済安全保障担当相=17日午後、千葉市美浜区 〔写真説明〕「シーテック2023」の討論で発言する東大の松尾豊教授(中央)=17日午後、千葉市美浜区
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