- 2023/10/18 掲載
カナダCPI、9月は予想外に伸び鈍化 利上げ見送りとの見方強まる
[オタワ 17日 ロイター] - カナダ統計局が17日発表した9月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は3.8%と、前月の4.0%から予想に反して鈍化した。コアインフレ率も減速し、カナダ銀行(中央銀行)が来週利上げを見送るとの見方が強まった。
ロイターがまとめたCPI上昇率のアナリスト予想は前月から横ばいの4.0%だった。統計局によると、旅行関連サービスや耐久財、食料品など幅広い品目で物価高が和らいだ。一方、ガソリン価格の7.5%上昇による押し上げが大きかった。
CPIは前月比で0.1%下落し、市場予想の0.1%上昇を下回った。
マッケンジー・インベストメンツのシニアエコノミスト、ジュール・ブードロー氏は、中銀が25日の理事会で「利上げを行わないことは明らかだ」と述べた。
中銀が重視する3つのコアインフレ指標のうち2つが減速。CPI中央値の上昇率は前月の4.1%から3.8%、トリム平均値の上昇率は3.9%から3.7%に鈍化した。
短期金融市場が織り込む25日の理事会での利上げ確率は43%から16%に低下した。
カナダドルは0.7%下げ、今月6日以来の安値となる1米ドル=1.3702カナダドルを付けた。
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