長期金利、０．８５５％に上昇＝１０年３カ月ぶり

２３日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発１０年物国債（第３７２回債）の流通利回りが０．８５５％に上昇（債券価格は下落）した。２０１３年７月以来、約１０年３カ月ぶりの高水準。日銀の金融政策を巡る思惑が上昇要因となった。

日銀は７月に長期金利の変動許容幅の上限を事実上１％に引き上げた。その後、長期金利はじりじりと上昇し、上限に接近してきている。市場では、日銀が今月末に開く金融政策決定会合で、上限を再び引き上げるなど追加の政策修正を行うのではないかとの観測が浮上している。

【時事通信社】 〔写真説明〕東京債券市場で長期金利が０．８５５％へ上昇したことを示すモニター＝２３日午後、東京都中央区