- 2023/10/24 掲載
バンガード、米長期国債に強気 来年の景気減速見通しで
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米資産運用大手バンガードは、米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終盤を迎えており来年は景気が減速するとの見方から、今年売り込まれてきた米長期国債に強気な姿勢を示している。
ロイターが入手した債券見通しで、バンガードは経済が来年に緩やかなリセッション(景気後退)に入る見込みだとし、「債券投資家にとって残酷な夏」だったものの、長期債は引き続き魅力的だと指摘した。
債券価格と反比例する関係にある利回りはここ数カ月で急上昇し、指標となる10年債利回りは23日に2007年以降初めて5%を超えた。
バンガードは「短期国債の相対的な優位性はすぐに失われる可能性があり、投資家はより長期でより高い金利を確保した方が有利になる」とした。
同社は少なくとも2024年半ばまで利下げが行われないとみており、債券利回りは少し前の米国債市場の特徴だった低水準には戻らない見込みだと指摘。
その上で、FRBの利上げサイクルは終わったか、終わりに近づいており、長期債は高利回りに加え、景気減速時の価格上昇の可能性といった両面で魅力的だとの見方を示した。
関連コンテンツ
PR
PR
PR