- 2023/10/24 掲載
ESGファンド、米で解約が設定上回る 2020年以降初=調査会社
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米調査会社モーニングスターが23日に公表したデータによると、過去3カ月、米国でESG(環境・社会・企業統治)に焦点を当てたファンドの解約数が新規設定を上回った。
ESGファンドを巡っては、規制当局が商品の販売方法などへの監視を強化する中、2021年のブーム以降魅力が低下している。
シカゴを拠点とするリサーチャー、アリッサ・スタンキウィッツ氏は9月までの3カ月間で「初めて持続可能なファンドの解約が新規設定ファンドを上回った」と指摘した。
閉鎖されたファンドは13だった一方、新規に組成されたファンドの数は3にとどまった。
同期間中に投資家は米国のファンドから資金を引き揚げたが、サステナブル・ファンドは4四半期連続で資金流出となった。ファンド全体では0.02%の資金流出だったのに対して、0.85%の資金流出となった。
スタンキウィッツ氏は「資金流出の要因を完全に定量化することは不可能だが、多くの要因が絡んでいるとし、「エネルギー価格の上昇や高金利、グリーンウォッシュ(見せかけの環境対策)に対する懸念、政治的反発など」を挙げた。
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