- 2023/10/30 掲載
中国恒大、清算審理が12月4日に延期 再編計画巡り最後の猶予
Clare Jim Xie Yu
[香港 30日 ロイター] - 香港高等法院(高裁)は30日、中国不動産大手の中国恒大集団を巡る清算申し立て審理を12月4日に延期した。同社は再編計画を打ち出せなければ清算に直面することになる。
判事は次回が清算命令を決定する前の最後の審理になると言明。それまでに「具体的な」修正再編案を示す必要があり、さもなければ清算される可能性が高いと述べた。
清算人が債権者と再編について交渉を続け、合意に至る可能性もあるとした。
中国恒大の株価は午前中に一時23%も下落したが、審理延期が伝わると5%まで下げ幅を縮小した。
同社の代理人は30日、再編案の修正方針を裁判所に伝えた。関係筋によると、3月の再編計画案は債権者から十分な支持を得られなかった。
一方、主要債権者グループの代理人は、回収率は3%未満の清算シナリオよりも再編計画の方が高くなる可能性があるため、審理延期を支持すると述べた。
香港高等法院は、同業の龍光集団についても、清算申し立て審理を12月4日に延期した。
龍光集団は昨年、ドル建て債37億ドルなど海外債務の再編と利払い停止を表明。債権者によると、3月に海外債権者との交渉を開始したが、ほとんど進展がない。
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