- 2023/10/31 掲載
NY市場サマリー(30日)円2週間ぶり高値、株急上昇
日本経済新聞は30日、日銀がYCCの再修正を議論し、現在1%としている長期金利の事実上の上限を柔軟にし、一定程度1%を超える金利上昇を容認する案が有力だと伝えた。
日経の報道を受け、円は一時148.81円と、17日以来の高値を付けた。終盤の取引では0.4%高の149.065円。
主要通貨に対するドル指数は一時106.06と1週間ぶり安値に沈んだ。終盤は0.4%安の106.11。
ユーロ/ドルは0.5%高の1.0615ドル。
<債券> 国債利回りが上げ幅を縮小し、長期債利回りは一時低下に転じた。財務省が第4・四半期の借り入れ額が従来見通しより少なくなるとの見通しを示したことを受けた。
財務省はこの日、第4・四半期の借り入れ額は7760億ドルになると表明。7月に示した見通しより760億ドル少ない。
10年債利回りは一時4.922%まで上昇したが、終盤の取引では4.1ベーシスポイント(bp)上昇の4.886%。
金利見通しを反映しやすい2年債利回りは2.5bp上昇の5.037%。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス15.4bp。
<株式> 主要3株価指数が1%超上昇して取引を終えた。金利に敏感な大型株が買われ、前週の下げから切り返した。今週は相次ぐ米企業決算や経済指標、米連邦公開市場委員会(FOMC)などイベントが目白押しとなっている。
マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、アップルが上げを主導した。
S&P500の主要11セクターが軒並み上昇し、通信サービスが2.1%高と最大の上昇率だった。
ファストフードチェーン大手マクドナルドは1.7%高。第3・四半期の利益と売上高が市場予想を上回った。
メモリー半導体大手ウエスタンデジタル(WD)は7.3%急伸。会社を2分割し、ハードディスクドライブ(HDD)分野とフラッシュメモリー事業をそれぞれ手掛ける会社を設立すると明らかにした。
<金先物> イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突を背景に安全資産としての金の買いが入り、4営業日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比7.10ドル(0.36%)高の1オンス=2005.60ドル。中心限月の清算値ベースでは7月下旬以来約3カ月ぶりに2000ドルの大台に乗せた。
<米原油先物> 中東情勢の緊迫化を背景とした買いが一服し、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値は前週末比3.23ドル(3.78%)安の1バレル=82.31ドル。これはパレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルに大規模攻撃を仕掛ける直前の今月5日以来3週間半ぶりの安値。1月物は3.02ドル安の81.68ドル。
ドル/円 NY終値 149.10/149.13
始値 149.68
高値 149.90
安値 148.81
ユーロ/ドル NY終値 1.0613/1.0617
始値 1.0574
高値 1.0624
安値 1.0574
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 85*29.00 5.0439%
前営業日終値 86*06.00 5.0230%
10年債(指標銘柄) 17時05分 92*06.00 4.8878%
前営業日終値 92*16.00 4.8450%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*08.00 4.8181%
前営業日終値 100*14.75 4.7700%
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.00 5.0498%
前営業日終値 99*31.25 5.0120%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 32928.96 +511.37 +1.58
前営業日終値 32417.59
ナスダック総合 12789.48 +146.47 +1.16
前営業日終値 12643.01
S&P総合500種 4166.82 +49.45 +1.20
前営業日終値 4117.37
COMEX金 12月限 2005.6 +7.1
前営業日終値 1998.5
COMEX銀 12月限 2339.6 +50.9
前営業日終値 2288.7
北海ブレント 12月限 87.45 ‐3.03
前営業日終値 90.48
米WTI先物 12月限 82.31 ‐3.23
前営業日終値 85.54
CRB商品指数 280.7639 ‐4.3391
前営業日終値 285.1030
PR
PR
PR