- 2023/11/02 掲載
豪オリジン筆頭株主、ブルックフィールドの買収修正案にも反対
[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア電力大手オリジン・エナジーに買収提案をしているカナダのブルックフィールド・アセット・マネジメント率いる企業連合が提案価格を引き上げた。しかし、オリジンの筆頭株主は2日、反対する意向を再び表明し、買収が頓挫する可能性が高まった。
ブルックフィールド連合は1株当たりの買収価格を9.53豪ドルと、前回から8%増額。買収総額は164億豪ドル(105億5000万米ドル)に引き上げた。
これに対し、オリジン筆頭株主で豪最大の年金基金、オーストラリアン・スーパーはオリジンの長期的な価値を依然として「相当下回っている」と指摘し、反対姿勢を示した。
これを受けて、豪証券取引所でオリジン株は一時5.6%急落し、8.565豪ドルを付けた。同社株13.68%を保有するオーストラリアン・スーパーが今月23日の株主投票で反対票を投じれば買収が破談になる可能性がある。
オーストラリアン・スーパーは10月31日、同連合の従来案にも反対を表明していた。
一方、オリジンの取締役会は2日、株主にブルックフィールド連合の修正案に賛成を推奨することを決議した。
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